設計への思い
「住まいづくりを考える」
住まいを考えるとき一番大切なことは「どんな暮らしをしたいのか」ということです。
人それぞれ暮らし方は違います。
自分を含め周りの環境は常に変化していきます。
5年、10年の変化と共にある程度先のことを考えた住まいづくりが大切になります。
自分たちの暮らし方、ライフスタイルをよく考えてください。
私たちが設計する住宅は工業製品ではなく、手づくりの住宅です。
住まい手と顔を合わせ、夢や希望から具体的な要望を聞き、ベストな方向を探っていく作業です。
「住まいは生活の器」
住まいは、そこで暮らす“住み手の生活”をしっかり受け止められる“受け皿”でないといけません。
料理・洗濯など日常の家事、家族の団欒、趣味や遊びといったごくありふれた生活行為をしっかり受け止められる住まい。
当たり前かもしれませんが、それが重要なことだと思います。
社会とのつながりのなかで充実した生活が送れること、町並、風景といった周辺環境とのバランスを考えた設計をしたいと思います。
「安心感」
住まいとはどんな時代においても安心して身を委ねられる場所であって欲しい。
空間のありようが、居場所としての安心感を与えます。
そんな包まれているという安心・信頼を感じられる空間を作りたいと思います。
安心して、そっとより添えられるような建物。
住まいの本質はそこにあるべきだと思います。
「住まいは街の顔」
皆さんの住んでいる街はどうでしょうか?
住まいづりくを考えるとき眺望・借景など、もちろん気になりますよね?
例えば居間からの眺め、目線の先に綺麗な風景。生活していて気持ちが良いですよね。
でもこれって一方通行な考えだと思いませんか?
最近の日本の住宅デザインは「自分たちも見られている」という感覚が少し希薄に思います。
私たち建築設計事務所は単に家を作るだけではありません。周りの環境、街並みを意識した住まいを考えています。
住宅も風景の一部です。
「変化・移り変わり」
住んでいると様々な変化に気づきます。時間の変化・四季の変化など、そんな変化が感じられる住まいにしたいと思っています。
光の射し込み方で時間の変化が感じられ、樹木を植えれば四季の変化が感じられます。
これも居心地の良い住まいになる要素だと思います。
「家をつくる素材」
口に入れる食べ物に気を遣うように、家をつくる素材も信頼できる素材を選びたいと思います。
無垢の木や漆喰など自然に近い素材。
長く、気持ちよく住むためには家の素材も肌に馴染むものが良いと考えています。
無垢の木や漆喰などの自然素材は吸湿性、保温性に優れています。
そのような自然素材が日常の生活に与える影響は大きいと思います。
「コンパクトに作って広く住む」
住まいづくりは大きな買い物かもしれません。
だからこそ、無駄なコストは省き、しっかりとしたコスト管理が大切です。
予算に大きく関わってくる3つの事柄 @床面積 A構 造 B水周り設備
床面積が広くなれば、比例してコストアップにつながります。
単純に壁や天井などの面積も広がるからです。
複雑な構造もコストアップにつながりやすく、出来るだけシンプルな構造が好ましいです。
また水周り(キッチン、浴室、脱衣所、トイレ)などをコンパクトにまとめることで、配管ルートが簡略でき、コストダウンにつながります。